10.3 彼の夢
今日、図書館で作業をしていると
ある生徒が私のところに来て、
「先生、僕絵が好きなんだ。
僕の夢はアーティストになること。
だからアートのこと勉強したいんだ。
今は家でこんな絵を描いて練習してるんだ~」と、
彼は、私に夢を語ってくれた。
そして彼の描写した素晴らしい絵を見せてくれた。
ここバルバラ校にくる生徒は
ドロップアウトした生徒、遺児、貧困家庭の青年たちだ。
家庭事情・貧困などが理由で学校についていけなく
なった青年たちがやってくる。
そのため本来、学校に行っていると
受けることができていたはずの
美術の授業などは受けられない。
アートを学びたくてもその機会がない。
彼のようなアーティストになりたい
青年たちは独学で勉強するしかないのだ。
彼と話しているとお土産プロジェクトで出会った
お友達のイブラヒムさん(ソマリア難民の画家の方)を思い出した。
私は彼が描く絵が大好き。
なんか彼の絵を見ていると心がすごく落ち着く。
彼とイブラヒムさんを繋げるのはどうだろうか。
センターの中でアートに
興味を持つ生徒を集めて、イブラヒムさんに
ワークショップとかしてもらったら
きっといい機会になるだろうなぁ~。
よし!
今度のお土産プロジェクトの時に
イブラヒムさんに提案してみよう~
私にはなにもできないけど、
現地の人同士を繋げることならできる。
彼らの夢の可能性を少しでも広げたい。
微力だけどできることを少しずつ。
明日も笑顔で頑張ろう。