10.1 エチオピア難民

お友達でエチオピア難民の

ムラドさんに会いに行ってきた。

 

彼はお土産プロジェクトに商品を出して

くれている方で、今回会うのは2回目だ。

 

 

 

 

ずっとゆっくりお話したかったけど、

今まで機会がなかった。

 

 

 

今日たまたまSOSの本部の人と会議で

ムラドさんが住む通りに用事があったので

彼を訪ねてみた。

 

 

 

「ムラドさ~~~ん」と叫ぶと

中からムラドさんが出てきてくれた!

 

 

彼は笑顔が素敵で、とっても心の温かい人。

 

 

いつも温かい笑顔で私を迎えてくれる。

 

 

彼の作品を作る行程を見せてもらったが

やはりとってもすごい!

 

 

糸一本一本をとても器用に紡ぎ

一つの作品ができあがる。

 

 

改めて彼の技術に感動させられた。

 

 

今日は彼と色々なことをお話しした。

彼は、今までの壮絶な人生を私に語ってくれた。

 

難民としてここに来た理由。

 

今の生活の実態。

 

 

 

 

言葉にはできない思いがこみ上げて、

その後、自分の中で消化できず、

いたたまれない気持ちになった。

 

彼は現在、家族や友達と離れて

ここジブチに住んでいる。

 

 

住んでいると言ってもジブチに来てから、

10年ほど経つが、きちんとした

家には住んだことなく、今も

倉庫のようなところで暮らしている。

 

 

 

詳しくはあまり書けないが、

 

エチオピアからきた彼は

現在、ガルディアン(警備員さん)として

ここジブチで働いて次の目的地に行くための

お金をためていると言うことだ。

 

 

私が彼のような立場にいたら、

きっと彼のような穏やかな気持ちにはなれない。

 

彼のように人にあんな温かな笑顔を向けれない。

 

私はいつも彼からパワーをもらう。

彼の笑顔を見ると元気になれる。

優しい気持ちになれる。

 

こんな現状にいるにもかかわらず、

彼は人を思いやり、私のような外国人にも

とってもとっても優しく接してくれる。

 

だから私も彼に何か恩返しできたらなって

心から思う。

 

 

 

 

 

でも、、、、

 

変えられない現状

 

社会のシステム

 

難民問題

 

何もできない歯がゆさ

 

 

 

 

いろんな思いが混じり合い、

どーんと頭を殴られた後のような気分に陥った。

 

きっと彼のよう苦しむ難民の方は

ここジブチに数え切れないほど

存在するのだろうなぁ。

 

 

 

 

私に一体何ができるんだろう。

 

なにもできない。

 

そう、結局なにもできない。

 

無力なんだ。

 

でも少しでも、少しでも何か

小さな小さな力になれたら。

 

彼が描いている未来に少しでも近くように

おみやげプロジェクトをもっと

盛り上げていけたらいいなと思う。

 

 

 

以上!