12.1 Caritas 3

今日は休日で活動がないのでJOCV(JICA協力隊仲間)と

Caritasに訪問することにした。

 

何も準備できていない中で行ってなんの役に立てるかなと思ったけど、

行ってできること、知ること、学ぶことがあるかもしれないと考えた。

 

結果的に、今日の収穫は非常に大きく、

思い切って行ってよかったと思えた。

 

Caritasのディレクターは、以前お話した際に、

彼らと同じ時間を過ごすというだけでも彼らにとっては

すごく大切なことだと言っていた。

 

彼らは普段路上生活の中で、人として扱われない。

 

誰も彼らのことを気に止めようとしない。

 

だから、ここに来て誰かが自分のことを気にかけてくれる、

見守ってくれてるそう思えることが彼らにとっては、

生きる希望にも繋がる。そのような事を仰っていた。


今日はパズルをしたり、色ぬりをしたり、ヘアセットをしたりして、

小さな男の子を中心に一緒に過ごした。

 

色ぬりやパズルは急に暴れたりしたり叫んだり

する子どもたちの気持ちを、何かに集中させることで

落ち着かせるために。

 

ヘアセットは社会の一員になるための第一歩。

 

大切な身だしなみの練習だ。

 

日本にいたら当たり前のことも、

彼らにとっては「身だしなみ」と言うのは

とても大切な学びなのだ。

 

彼らは夜になると路上で暮らし、

日中時間があるときはこの施設にきてシャワーを浴びて

空腹を満たす。

 

彼らはみんな僕をみて!と言わんばかりに次々に私のところに寄ってきた。

 

言葉が通じなくてもジェスチャーでヘアセットをして!や、

一緒にパズルをして!と言っているのがわかる。

 

彼らと接してわかったのは、今の彼らには愛情が

足りていないということ。

 

幼少期の一番愛情が必要な時期にもかかわらず、

親や家族から愛されることなく、

路上生活を余儀なくされている。

 

彼らの中には、小さことですぐに頭に血が上り

カッとなる子もいて、

精神状態が不安定な子も少なくない。

 

そんなときは大人が間に入って、

彼らを抱きしめ、あるいは手を握り落ち着かせる。

その後、話を聴く。

 

それでも、怒りが止まないことがある。

 

彼らは大きな不安を抱えて生きているんだなと

感じる瞬間でもある。

 

家族、住む場所、自身の未来、、、


そんな彼らにとってカリタスでの時間はとても特別で、

大切な時間だと感じた。

 

ここにくれば自分を認めてくれる人がいる。

 

ここが彼らの居場所なんだと感じた。


どんな活動をしよう?なにができるかな?って思ってたけど、

 

私たちに出来ることって彼らのそばで

彼らと共に同じ時間を生きるってことが

今一番大切なことではないかなと感じた。

 

もちろん、これからワークショップやアクティビティ等も

企画していきたいが、まずは時間が許す時にCaritasを訪れ、

彼らと同じ時間を過ごしたい。

 

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社員の一員になるためには、まずは「身だしなみ」から。女性の米軍さんの活動に一緒に参加させてもらいました!髪をといてあげると、今度は僕の番ね〜って私の髪をといてくれた〜♡