11.5 多忙
多忙って言葉は好きじゃない。
自分のキャパシティーの小ささを
まじまじと実感させられるから。
それでも今のわたしは一杯一杯。
毎日、目が回りそうになっていて、
心にあまり余裕がなくて、よくないなぁ~
センターの新しいディレクターが就任して
2週間?経った。
新しいディレクターは女性のカドラ。
彼女は元々UNICEFや世界銀行で
働いていた経験を持つ、
とってもやり手の上司。
今までは色々な提案があっても、
ディレクター不在だったため、
深く相談できる人もいなかったけど
今は、センターで少しでも気になったことや
こうすればもっと良くなるんじゃない?と
思うこと、またこんな企画があったら
生徒の可能性を広げることができるんじゃないかな?
ということを全部彼女に相談できる。
彼女は、国際機関で働いていた時は
日々数字に追われ、この作業が本当に
人々のためになっているのか?
子どもたちの未来のためになっているのかな。
と日々悶々としていたそうだ。
でも、今は目の前に生徒の笑顔が広がる。
自分の頑張り次第で、彼らの笑顔に繋がる。
こんなに幸せなことはない。
お給料は少し下がったけど、
お金には変えられないもっと
大切だなと思うことがここにある。
彼女の言葉にとても共感した。
今、彼らのそばで、彼らと同じ時間を
過ごせることをとても嬉しく思う。
それは教師の醍醐味だなぁ~と
日本で働いている時からつくづく感じていた。
ここに来る子たちは
未来を不安に思っている子も少なくないだろう。
この現状を変えられるのか、貧困から逃れられるのか、、、
彼らのために、カドラと毎日
新しい企画を考えたり、討論したり
本部で提案された企画について話し合ったり、
どうしたら、生徒たちが明るい未来を描けるのか。
色々な経験を通して、心身共に成長するためには
今どんなことができるのか。
カドラと一緒に話す時間が
わたしはだいすき。
彼女と仕事をする中でたくさんの学びがあって、
将来彼女のように結婚しても子どもができても
バリバリ働きたいなって益々感じるようになった。
同じ志を持つ人と仕事をするのがこんなにも楽しいのか。
こんなことしたいと思ってるのだけどどうかな?
おんりの意見を聞かせてくれない?
働き始めて、3ヶ月。
必要としてくれる人たちがここにいる。
だからわたしも期待に応えたい。
まだまだ未熟すぎるけど、
わたしの持っている全ての力を彼らに捧げたい。