7.13 平和な国

朝から風が強く、ハムシン(砂塵嵐)が舞う。

 

サングラスで目を守り、口をハンカチでふさぐ。

 

辺りは真っ白。

 

10m先をみることも困難だ。

 

舞っている砂が目に見える。

 

そんな中、今日も語学訓練へ向かう。

 

暑さのあまり頭がボーーっとする。

 

バスを降りると、何かがない。

 

バスの車内に日傘を忘れたことに気づく。。。

 

必需品の日傘。

 

ショックすぎる。。。

 

諦めるしかない。。。

 

仕方がないな。

 

今後気をつけよう。

 

と半ば諦めていると、

帰りのバスターミナルで

バス車内から外をボーっとみていると、

何と遠くに朝乗った黄色いバスを発見。

 

すぐにバスを降り黄色いバスの運転手さんのもとへ。

 

私「このバスに朝、傘忘れたんですけど!」

 

運転手「ん?傘?」

 

私「灰色で、こんな風に持つやつ!(←ジェスチャーする)」

 

運転手「あ~~あれか!ちゃんととってあるよ。

ちょっと待ってね!あそこに置いておいたんだ」

 

私「わ~~~~~~~!!!嬉しすぎる。。(;_;)ありがとう。」

 

運転手「よかったよ~」

 

無くしたものが帰ってくるなんて、

途上国では絶対ないと思っていた。

 

今まで途上国に抱いていたイメージが

いとも簡単に崩れていった瞬間だった。

 

しかも捨てることもなく大切に保管までしてくれていた。泣

 

なんて優しいの。

 

それとも傘だったからかな?

(ジブチは一年のうち雨季の約2週間ほどしか雨が降らない。ジブチ人で日傘をさしている人はほぼいない。)

 

この国には親日家が多い。

 

町を歩いていると、

「シノア!シノア!(←中国人)ニーハオ!」

 

といつも言われるが、

 

「ノン!!!!ジャポネイズ!」

 

と言うと、

 

「オーーーーーーーージャポン!!!!!

トレビアン!!!!グッドグッド!!!!」

 

日本人だと言うとコロッと態度が変わることは、

私はここにきて何度も経験をした。

 

すごい。

 

日本人であることを本当に誇りに思う。

 

日本の先人たちが築いてきた

日本人のイメージを壊さないためにも

一生懸命活動に取り組み、何かこの国に残せるものがあるといいな。

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カメラを向けると素敵な笑顔を見せてくれた。生後三ヶ月のべべ。本当に癒される。